地元紙によると今年の共通テストの日本史Bの問題に、伊豆にゆかりの深い三浦按針と
江川太郎左衛門英龍が登場しました。
問題の中で、按針は「日本に漂着したイギリス人のウィリアム=アダムスは、
三浦半島に領地を与えられて三浦按針と名乗り、幕府の外交・貿易顧問をつとめた」
英龍は「太郎左衛門英龍(号は坦庵)が、伊豆韮山に反射炉を築いた」と紹介さています。
「韮山反射炉」は世界遺産に指定されています。
徳川幕府の代官江川英龍の建言によって造られた大砲鋳造のための施設です。
1853年にペリーが来航すると、韮山(伊豆の国市)の江川太郎左衛門英龍は、
国防の必要性を幕府に訴え、江戸湾防備のために品川沖に台場を設置し、
そこに備える大砲を鋳造するための反射炉を造り始めました。
反射炉とは金属を溶かすための溶解炉です。
使用されている煉瓦は、賀茂郡梨本村(現河津町)の登り窯で生産され、1700度の高温に
耐えることのできるもので、後世の専門家からも高い評価を得ているとか。
幕末に江戸湾の品川沖に置かれた台場の大砲は、この反射炉で鋳造されたものだそうです。
伊豆の国市のホームページによると
当初は、下田港に近い本郷村に造る予定であったが、1854年3月、工事中の反射炉敷地内に
ペリー艦隊の水兵が侵入する事件が発生したため、韮山に建設地を移したとあります。
興味深い話ですねー
三浦按針については前にご紹介しましたが、家康に気に入られて1604年に
伊東で日本初の洋式帆船を建造した人です。
さらに今年の大河ドラマの舞台も韮山ゆかりです。伊豆には重要な役割があったのですね。