今日はお隣の熱海の話題です。熱海と言えば、「お宮の松」。
「お宮の松」と言えば、「金色夜叉」です。
尾崎紅葉の名作「金色夜叉」は、明治30年から明治35年まで読売新聞に掲載され
爆発的な人気となりました。舞台となった熱海の名も全国に知れ渡ったのです。
貫一とお宮の物語は歌となり、バイオリンの伴奏と共に日本中に広まりました。
熱海の海岸散歩する♪~ 寛一お宮の二人連れ♪~ チャカチャン(伴奏)
昔はどこでも耳にしたものですが、そういえば聞かなくなりましたね。
この歌を歌えるのも私たち世代まででしょうか。
なんと、北島三郎さんも歌っていたそうです。
熱海の海岸近くに有名な「お宮の松」があり、そばに寛一・お宮の像も建っています。
像の前に立つとオルゴールで歌が流れるそうですよ。
物語のクライマックス、二人の別れの場面が、熱海の海岸だったのです。
貫一の有名なセリフがあります。
「来年の今月今夜、僕の涙で必ず月を曇らせて見せる」と言ったのが1月17日。
それにちなんで熱海では、毎年1月17日に「紅葉祭」が行われています。
熱海の芸妓が別れの場面を寸劇で演じるのも恒例です。
尾崎紅葉のひ孫、尾崎哲也さんも出席されたそうです。