伊東に春の訪れを告げる大室山の山焼きが行われました。
山の保全のために、700年余りの歴史を持つ伝統行事です。
壮大な風景を見るため毎年多くの見物客が訪れます。
ただ、恒例なのが積雪や風雨による順延です。
2~3回はいつものこと。3月にずれ込む事もあるほどです。
ところが、今年は”一発点火”なんと8年ぶりだそうです!
麓の「さくらの里」に市民や観光客がカメラを手に集まります。
正午に点火。パチパチと音を立てて炎が駆け上がる様子は圧巻です。
見物客から歓声が上がり、一斉に写真撮影が始まります。
標高580メートルの山頂まで、およそ30分で山肌は真っ黒に!
ここで地元の、山焼き あるあるー!
山焼きで出る灰は軽いので、風向きによりますが、
大室山から車で15分位の街中や海岸にまで飛んでくるのです。
延期が多いのでベランダに灰がフワフワしているのを見て
山焼きが終わったと知ることも ?!
今年は翌日が雨だったので飛んで来ませんでした。
大室山は国の天然記念物で、伊東の観光名所。
「さくらの里」は「さくら名所100選」に認定されています。
広大な敷地に約40種類、1500本の桜が植えられています。
2月には寒桜や河津桜、3月には早咲き大島桜、城ヶ崎桜、伊東桜など
4月には、いよいよ染井吉野が見頃を迎えます。
季節ごとに違った種類の桜が鑑賞できるのが魅力です。
伊豆高原の桜並木が有名ですが、さくらの里もおすすめです。
さて、カネセン商店のある桜木町も川沿いに桜の木が並びます。
年に何回も開花する十月桜、色の濃い寒桜は1月から咲き始めます。
川沿いが一番早い気がします。
海まで続く遊歩道は、染井吉野が並ぶ桜並木です。
狭い道を桜がおおって、手が届くほど近くで見られます。
車は入れませんが、お花見の穴場スポットです。
先日近くの方からフキノトウを頂いたので「蕗みそ」に。
ほろ苦い春の味覚です。まずは口から春を楽しみましょうか。