「奥野の大巻狩り」

投稿者: | 21/04/01

 松川湖(奥野ダム)の周囲には多種多様な木が
 ありますが、珍しいのがユーカリの群生です。

 真っ直ぐな木で、幹はツルツルです。
 常緑樹で、葉は爽やかな香りがします。

ユーカリ群生
ユーカリ群生

松川湖上流の沢には、幾つかの小さい橋あります。
 その中の一つです。

松川上流の沢
松川上流の沢
沢にかかった小さな橋
沢にかかった小さな橋

永歴元年(1160年)源 頼朝が14歳で伊豆に流され、
20年間、伊豆に住んでいたのをご存知でしょうか?
その時、頼朝を預かったのが伊東祐親(すけちか)です。
 

曽我物語によると安元2年(1176年)に相模の武士が
「伊東へ行って頼朝公をお慰めしよう」と出発し、
それを聞いた近隣の武士たちが、我も我もと
家来を連れて伊東に集まってきたのだそうです。

その数、総勢二千四五百人! 祐親は大いに喜んで、
山海の珍味で三日三晩もてなしたといいます。

客人の一人が「有名な奥野で狩りがしたかった」
言うので、勢子(獣を追い出すための人)を集めさせ、
7日間に渡って狩りを行ったそうです。ここで言う
奥野とは、天城山のかなり広範囲のことらしいです。

獲物は、猪 六百、鹿 千、熊三十七などなど… えっ?
伊豆に熊はいないはず… なんですけど。 
 
獲物の数は話半分としても、熊だけ三十七って
言うのが気になりますよね。

奥野ダムの駐車場に「鳥獣供養塔」があります。

鳥獣供養塔
鳥獣供養塔
「奥野の狩場」によせて
「奥野の狩場」によせて

今年も3月22日に、猟友会が供養祭を行ったそうです。